マスター情報の準備

生産品目を定義する

生産品目は、製品や構成品や部品など、生産や調達の対象となるすべての品目がその識別コードとともに定義されます。 各生産品目には、以下の表に示す項目があります。

項目 説明
品目ID 品目を識別するためのユニークな文字列です。これは、自動で設定されます。
カテゴリ 販売する品目はそれを分類する何らかのカテゴリに所属している必要があります。(この情報をもとに販売実績数の集計をおこないます。)カテゴリを選択した状態で品目を追加すると、自動で設定されます。
品目名 品目の名称(または品目コード)です。担当者が識別可能なように、任意の文字列を設定できます。
品目区分 品目の区分(たとえば、A、B、Cなど)を設定します。これは、ロジック上は利用していません。
先行日数 先行日数とは、この品目を生産を構成部品の状態から何日あれば完成できるかを示す日数です。
累積日数 先行日数が、その製品の構成品が存在する前提での日数であるのに対して、累積日数はその構成品の調達または生産日数をも加味したトータルの日数です。これは、計算により自動で設定することが可能です。
MPS これは、基準日程計画として取り上げるかどうかをチェックで指定します。通常は、販売品目をMPSに指定します。より高度な計画を行なう場合は、オプションや構成品をふくめた多段階の計画も可能ですが、ここでは扱いません。
構成比率 販売品目(MPS品目)の場合に、カテゴリのなかで、その品目が販売金額ベースでどれくらいの割合であるかを指定します。これは、カテゴリ単位の計画を品目単位の計画に分割する際に利用します。
販売単価 品目が販売品目(MPS品目)である場合、その販売単価を設定します。
単位数 単位数は、その品目を生産する場合の最小単位(製造ロット)数です。生産手配数、または購買手配数は、この数の整数倍となります。
基準数 基準数は、最低在庫数です。この数を在庫数がしたまわると、画面上でアラームを意味する色によって通知します。
単位 数量の単位です。
注文TF 注文タイムフェンスの日付です。注文タイムフェンスとは、対象品目の生産手配が確定する日であり、これより直近の日付の生産オーダを変更することができません。
計画TF 計画タイムフェンスの日付です。計画タイムフェンスとは、対象品目の生産手配の変更を原則として禁止する期間(取引ゾーン)の最後の日付となっています。この日付より以降は自由に計画追加、計画変更が可能です。

エリアと設備の情報を定義する

生産計画を行なうにあたり、必要な生産資源(工場、ライン、設備、作業者など)が確保されていることを確認する必要があります。そのために、まず、生産資源に関する情報をあらかじめ定義しておきます。生産資源は、工場のレベル、エリア(作業区)のレベル、そして作業場(設備、作業者、ライン)のレベルの3つの階層にわけて管理します。ここでは、工場のレベルは省略し、作業エリアのレベルと、設備(作業場)のレベルについて定義します。

項目 説明
エリアID(設備ID) 生産エリアまたは設備のユニークなIDを文字列で指定します。通常は自動採番されます。
エリア名(設備名) 生産エリア名または設備名として、計画者がわかるような名称またはコードを設定します。名称は重複してもかまいません。
基準値 基準値は、標準的に、一日に稼働可能な時間(分)を設定します。
能力数 能力数は、人数や機械数、あるいは効率値など、標準値に対する係数を指定します。
内外区分 内作、外作(外注加工など)を区別することで、原価の比較などに利用できるようにします。

エリアのレベル、設備のレベルに実際のどの生産資源を定義するかは、十分考慮する必要があります。エリアのレベルの資源は、月単位の能力計画に利用し、中長期的な生産計画を決定する際に利用するのに対して、設備のレベルの生産資源は、日単位の能力と負荷のバランスを検討する際に利用します。たとえば、ボトルネック設備などは、月ベースの計画にも日ベースの計画にも考慮される必要があるため、エリアのレベルと、設備のレベルの両方に設定する、といった工夫も必要です。

マスター間の階層構造

各品目が所属するカテゴリの情報をもとに、カテゴリのテーブルの任意のデータを選択した時点で、対応する品目を絞り込んで表示することができます。カテゴリのテーブルの左上隅の部分をクリックすると、カテゴリの選択が解除され、ふたたびすべての品目が品目テーブルに表示されます。

品目テーブルの中で、販売品目(MPS品目)は、いくつかの部品や資材やコンポーネントによって構成されています。これらの品目間の親子関係は、品目構成の画面によって、親の品目を選択した時点で表示されます。左上隅の矩形を選択し、品目の選択をクリアすると、すべての構成データが表示されます。

同じ要領で、品目テーブルで品目を選択すると、品目資源テーブルに、その品目を生産する際に必要となるエリアと、品目一個あたりに要求される工数(分)が表示されます。ここで、段取工数は、生産を行なう回数に比例して必要となる時間であり、標準工数は、品目一個あたりの必要時間です。同様にして、品目設備テーブルに、その品目を生産する際に必要となる設備に関する情報が設定されます。

品目構成や作業手順を設定する

品目構成や作業手順(品目設備、品目資源)のデータを新規に設定するには、品目テーブルで対象とする品目を選択した上で、以下の図に示すように、右側にある候補リストの中から、該当するものを選択し、ドラッグ&ドロップによってデータを追加することができます。まず、追加するテーブルの左上の編集アイコンをクリックし編集モードにします。続いて、右側のテーブルから構成品目またはエリアや設備のデータをさがし、その行ヘッダの部分をドラッグし、マウスを押したまま左に移動してドロップします。構成品の場合は構成数、品目資源や品目設備の場合は段取工数と標準工数を設定してください。

先行日数と累積日数の設定

品目データにある累積日数は、その品目を構成する構成品がもつ先行日数の最大値を、自身の先行日数に加えたものです。たとえば、以下の図の例では、品目IDが10001のN1-90という部品の先行日数が4日で、その構成品目の先行日数の最大値が11日です。この場合はN1-90の累積日数は4+11=15日となります。そして、この値をもとに、計画タイムフェンス(計画TF)が、稼働日ベースで計算されます。計画TFは、現在日をもとに計算しますので、日々更新されます。また、計算は、稼働日(稼働カレンダーで休日ではない日)ベースで計算されますので、カレンダー上の日付で指定した日数後を指すものではありません。

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