販売予定の設定(生産座席予約)

生産座席予約とは何か

見込生産の場合は、あらかじめ生産した製品を在庫し、その在庫に対して注文を引当てていきます。(在庫があれば出荷するということと同じ意味です。)一方、見込生産であっても、生産が追い付かないような状況では、製品の完成前に、特定の日に完成が予定されている生産オーダに対して注文を引当てる場合があります。このような完成前の計画オーダを販売担当が予約し引当てる方式を、システムとして行うことで、より在庫を減らす(その分、納入リードタイムはかかりますが)ことができます。

こういった方式を、一般に生産座席予約方式とか生産座席予約システムと呼んでいます。計画同期生産ツールでは、このしくみを販売予約の画面において採用しています。では、販売予約のタブを選択し、販売予約シートに移動します。そして「販売予約の生成」ボタンをクリックしてください。販売予約のテーブルに、販売品目(MPS品目)が表示され、本日を起点として各日付の予約可能数、および予約数が表示されます。

予約可能数の計算方法

予約可能数は、ATP(Available To Promise)と呼ばれ、その時点で販売可能数、あるいは約束可能数に当たります。これは、その時点での在庫数とは異なります。たとえば、本日50個の在庫があったとしても、明日に別の得意先に出荷する予定が40あったとすると、実際にあらたな注文に対して引当て可能な数は10個となります。このように、予約可能数は、未引当て在庫、または有効在庫ということもできます。

予約可能数を計算する際には、生産数をこれ以上増やせないなど、計画を変更することができないという事情がその背景にあります。もし、計画そのものを変更してもよいなら、必要なだけ販売できる(未引当て在庫を増やせる)ことになります。しかし、特に直近の何日かは、すでに生産に着手していたり、これから生産したのでは間に合わないといった事情で、計画を変更することができません。こうした範囲を固定ゾーン、あるいは取引ゾーンと呼びます。

計画同期生産ツールでは、取引ゾーン、つまり計画当日から計画タイムフェンスまでの期間について、計画数は変更できないという仮定のもので、予約可能数を計算します。図において、可能数が0であり色が付いた部分は取引ゾーンの外側を意味し、この日付であれば予約可能数の制約なく注文を設定できることを意味しています。

実際に販売予約をしてみる

実際に販売担当の立場で、販売予約をしてみましょう。まず、販売担当は担当者として自分自身を選択し、続いて、予約可能である生産品目の該当日をマウスで選択します。これにより、予約登録画面には、対応した値が自動で設定されます。また、得意先については、補助画面を表示し、その中から該当する得意先をダブルクリックすることで設定できます。最後に、予約数を可能数の範囲ないで設定します。(可能数を超えた数量を設定することも可能ですが、後で、異常状態を解消する必要があります。)

この状態で、予約登録画面の確定ボタンをクリックすれば、当初指定した品目の指定した日付の予約数が、新規に予約した数だけ増加します。そして、この結果、再度、予約可能数が更新され、あらたな数量に置き換えられます。この時点で、予約可能数がマイナスになっていると異常を示す色になり、他の予約を行っている販売担当者との間で調整し、異常状態を解消しなければなりません。

ここで販売予約した内容は、画面右側にある予約内容テーブルに新しいデータとして追加されます。ここで設定した内容は、その後、変更やキャンセル可能ですが、注文タイムフェンスに入った時点で、確定注文となり、変更不可となります。そして、その後、対象日が当日になると、実際に出荷し実績としてカウントされることになります。

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